以前「はじめての投資信託セミナー」を開催した際、非課税のつみたてNISAで積み立てたものは20年後に課税口座に払い出しされるから、20年以内に投資信託を売却するかわからないのであれば最初はつみたてNISAで積み立てを始めて、20年以上経ってもそのまま持つことにしたら、複利で増えるし良いのでは?という話をしました。
が!!
そんなつみたてNISAの盲点を発見しました。
課税口座に払い出しされる時点での価格が新しい基準価格になってしまうのです。
例えば、100万円分つみたてNISAで積み立てたものが、20年後の払い出し時点で株価が下がっていて評価額が70万円になっていたとします。
そうすると課税口座に払い戻された時点の70万円で買ったことになってしまい、その後株価が回復して評価額が100万円まで戻っても、70万円–>100万円と30万円の利益が出ていることになり、「利益」の30万円に対して20%=6万円の税金がかかるのです。
実際には100万円が100万円のままなのに、税金を取られて94万円になるっていう。
ですので、今から20年以内に絶対株価が上がっていて、売却する!と思う場合はつみたてNISAでも良いと思うのですが、そう思わない場合は最初からつみたてNISAでない、通常の課税口座で積み立てをした方が良さそうです。
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バブル崩壊以降の日経平均株価を見ると、1990年〜2013年くらいまで20年間以上株価は低迷を続け、そこからジワジワ政府の金融緩和政策で上昇し、2021年現在はバブル崩壊以降の最高値をつけている状態です。
今も街角の景気が悪い中、株価だけは政府の資金投入で上がっている状態ですので、今後下がる可能性もありありだと思います。
なので私は結局つみたてNISAを使わずに普通にインデックスファンドを積立購入すると思います。
つみたてNISAには20年以内であれば非課税というメリットがありますが、一方で払い出しの際に元本割れしていると逆に税金の面で不利ということがわかりました。
投資信託を積み立て購入する際のご参考まで。
ではまた!