最近、外貨の普通預金(米ドル、豪ドル)を始めたのですが、円安効果に加えてさらに増やす方法はないのかなと思ったらありました。米国債です。
現在10年米国債の利回りが年2.77%とすごく美味しいことになっています。

単利だとしても、2.77%の利回りというのは、例えば「100万円分買うと、10年後には127万円になっている」ということです。(ただし利益に20%の税金がかかります)
日本国債の金利 (0.25%)の10倍以上です。
今の日本に「10年後に確実に1.25倍に増える」ような債権はないことを考えても、とても魅力だと思います。

なおかつ円安効果も得られます。
おそらく日本は今後、元・通産省の堺屋太一さんが小説「平成30年」で描かれたような円安が進行していると思います。
今1ドル125円ですが、これが10年後には1ドル150円になっているとしたら、上記の利息の他に、例えば10,000ドル分の米国債を買っていたら、元本自体が購入時125万円だったのが150万円に増えるということです。
すごい増え方じゃないですか?
もし償還時に円高にぶれていたら、その時は米ドルのまま受け取って外貨MMFに入れておき、円安時に日本円に戻せば良いだけです。

実はコロナ初年度の2020年は米国債の利率も0.5%くらいまで減ってしまい、「債権で運用する時代は終わった」なんて言われたものですが、ここにきてインフレ抑制のためにアメリカが先進国の中ではいち早く金利を上げてした。
今後2.77%からさらに上がると思いますが、まずはお試し的に今の段階で今日買ってみました。
できれば利回りが最大限上がったところで10年債を買って目一杯利益を享受したいので、今の時点で買うのは残期間が短い2025年償還のものにしたかったのですが、売り切れだったので今日は2029年償還のものを買った次第です。
アメリカのヘッジファンドマネージャー、レイ・ダリオが個人投資家向けに作った、どんな市場の状況にも耐えられる資産配分を示した黄金のポートフォリオ(All Weather Portfolio)というものがあるのですが、それをみると債権の割合が結構高いんですね。

*株式・投資信託:30%
*国債:55%(うち長期米国債40%、中期米国債15%)
*金:7.5%
*商品取引(原油、小麦等のコモディティ取引):7.5%
という内訳です。
レイ・ダリオは「一つの国(通貨)、一つの金融商品に偏るのはリスクが高いことは歴史が証明している」と言っている割には米国株式・米国債の割合が高いような気もしますが、そこは一旦置いておきましょう。
特にある程度資産が増えてくると、株のように上がるか下がるかわからないものよりも、たとえ利率が低くても、約束された利息は必ず払われる債権の方が安全に増やせます。
どういうことかというと、今まだ30歳と若く、運用資産が100万円しかない(=これから無茶無茶増やさないとまずい状況)としたら、債権よりもよりリスクは高いけれど、当てればリターンも大きい株や暗号通貨で増やそうという風にになります。

一方で、例えば運用に回せる資産が1億円あるとします。
1億円分の米国10年債を利率2.77%で買うと、10年後には2,770万円の利息がついて1億2,770万円になります。
それに加えて円安で(125円–>150円になったと想定)2,000万円プラスで、合計4,770万円の利益。
税金20%を引いても10年間で3,800万円の利益です。
1年の生活費が380万円未満であれば、10年間働かなくても生活費は自動的に賄われることになります。

それってすごくないですか?節約もしなくてよくて、普通に生活して、お金は減らない。
もちろん1億円の投資資金を作るためにはそれなり頑張らないといけませんが、一生懸命働いて収入を得て、節約して出費を減らして、浮かせたお金をどんどん投資に回していけば、十分到達可能です。
そう考えるとお金を使う前によーっく考えるようになるのでは。
お金の心配をせずに暮らせるよう、しっかり調べて資産配分を考えつつ、投資にお金を回したいものです。

ではまた!